移動販売業界で独走する「とくし丸」

しかしながら、その背景には「売れ残り商品」が悲惨との噂もあります。業界を独走する「とくし丸」ですが創業者の住友達也とは、どのような経歴を持つ人物なのでしょうか?

  • とくし丸の売れ残り商品が悲惨
  • 創業者・住友達也の経歴と人物像

・・・に関して深堀していきます

とくし丸の売れ残り商品が悲惨

移動販売に限らず、飲食業界で一番、経営者が頭を悩ますのは「売上」と「売れ残り商品=廃棄」です

「売上」は前向きな考えで進めるから、未だ良いのですが「商品売れ残り=廃棄」に関しては、どうしてもネガティブ、マイナスの考えに陥りがちです

飲食業界では売れ残り商品は、当然、経営者の自己負担になり、収益を圧迫します。特に移動販売の場合は

  • 急な天候の変化
  • 地域の行事
  • 毎回必ず購入してくれる訳ではない

・・・などの原因から廃棄を「0」に、するのは不可能ですし、逆に廃棄率が3%を下回るレベルでは「欠品」している可能性が高いです

商品売れ残りを怖がるばかりに発注を減らす⇒欠品⇒御客様は「あの店は商品が無い」とのイメージを抱きます

この負のイメージを抱かれると、払拭するのは困難になります。

では、「とくし丸」は商品の売れ残り(廃棄)を、どのようにしているのか?

とくし丸に売れ残りは無い!

とくし丸が独走する「理由」は、いくつか有りますが、そもそも「とくし丸」には「商品が売れ残る」ことは無いのです。

これは「とくし丸」本部、或いは提携先スーパーとオーナーとの関係が

販売代行

・・・だからです

ですから、仮に商品が余ってもオーナーは廃棄を負担することは無いのです。これは「とくし丸」のオーナーにとっては、物凄く精神的にも、金銭的にも楽だと言えます。

余った商品はオーナーが提携先のスーパーに、返品します

そして、受け入れたスーパーは、場合によっては値引きして、その商品を売る事が可能です。

つまり、「とくし丸」は提携先スーパーの(失礼な言い方、表現になりますが)

商品棚

・・・で、あるとも言えます

とくし丸オーナーの収入暴露

とくし丸のオーナーの収入は、販売した商品の価格の17%に、売れた個数×7円が加算され、さらに販売手数料として商品1点あたり20円を上乗せして販売しています

よく、とくし丸の独立を考えている人から

たった、売上の17%しか貰えないのか

・・・との批判的な意見を聞きます

でも、豆腐の移動販売を独自で、やっている私からすると、その意見こそが「甘い」とも言えます

売れば売るほど儲かる

FCとして代表的な業種はコンビニです

実は私は大学卒業後、新卒でコンビニ本部(店舗開発)に就職して25年間勤務しました。ですからFC本部の仕組みには精通しています

普通は、オーナーは、売れば売るほど

ロイヤルティは上がる

・・・のです

ですから、意図的に売上を月末になると落とし、廃棄金額を調整するオーナーも多いのです。このFCとしては汚点とも言える部分が「とくし丸」には存在しないのです

とくし丸のFC本部は

売れば売るほど儲かる

・・・と謳っていますが、その言葉に虚偽はありません。

創業者・住友達也の経歴

  • 1957年、徳島県阿波市土成町生まれ
  • 国立阿南工業高等専門学校機械工学科を卒業
  • 約1年間のアメリカ生活を経験
  • 23歳のときに徳島県でタウン情報誌『あわわ』を創刊
  • 1984年、株式会社あわわを設立し、代表取締役に就任。
  • 「50歳までにリタイアする」という宣言通り、2003年、46歳で退任

国立の高専は、かなり成績優秀でないと入試は突破できません。基本的には高校と違い、6年間通うケースが殆どです。また、4年経過後に大学2回生に転入する学生も多いです(殆どは国立大学・有名私学に編入します)

住友達也は工業科に在籍していたものの、アメリカ留学を経て、タウン誌を創業しています。この辺りの詳細が定かでは有りませんがアメリカ留学中に「タウン誌」のヒントを得た可能性もあります

タウン情報誌「あわわ」を創刊後は同じくタウン情報誌「ASA」、「050(ゼロゴゼロ)」なども創刊しています

 

ところが、「50歳までにリタイアする」という宣言通り2003年にM&Aにて会社を手放しています

まさに「有言実行」の経営者と言えます

2012年には移動スーパー「株式会社とくし丸」を設立し

その後オイシックス株式会社と連携し「第1回日本サービス大賞」で「農林水産大臣賞」も受賞。2017年頃からは事業経験を生かし小学生・中学生向けに講演活動も行っています

なぜ?タウン誌から「とくし丸」

タウン誌で大成功を収めても予定通り、会社を売却。そして全く未知の「移動販売スーパー」に参入。一見、無謀にも見えますが、そこには住友達也の、ち密な戦略が伺えます

断定は出来ないですが、おそらく「タウン誌」を進めるなかで

地域のマーケティング

・・・を徹底的に掘り下げたのでしょう。

今では、全国展開する「とくし丸」ですが、発祥は「徳島県」からで、今でも本部は徳島市に構えています

「とくし丸」が独走する「理由」としては

  • 創業者・住友達也の柔軟な発想
  • いち早く移動販売に参入したこと

・・・が大きいと予想します