移動販売に限らず、飲食業の場合は

販売する商品

・・・で全てが決まる!と言っても過言ではないです

何よりも「自分自身が美味しい」と心の底から確信できる商品でないと、御客様にオススメできません

 

しかしながらフランチャイズに加盟することなく独自で豆腐の移動販売を立ち上げる時に、

私は先ず豆腐を、どこから仕入れるか?

・・・の問題にぶち当たりました

 

今回の記事では

  • 豆腐の仕入れ先の見つけ方
  • 交渉の仕方

・・・に関して深堀していきます

豆腐の仕入れ先の見つけ方

フランチャイズにも加盟することなく、全くの個人で豆腐の移動販売を立ち上げる時に、豆腐の仕入れ先には

本当に苦労しました。

 

先ず、移動販売を考えているエリアの中で「心の底から美味しい」と想える豆腐を見つけるまで、徹底的に食べ比べしました

 

エリアの中には、既に「豆腐の移動販売で成功している企業」が有りました。

この企業は

  • 自社製造で、惣菜も作っている
  • 豆腐が非常に美味しい
  • マスコミにも取り上げられている
  • 移動販売車を5代所有
  • 店舗販売もしている
  • 移動販売開始して10年

 

まさに、強いライバル・・・と言えます

 

このライバルと戦うには、先ず「商品力で負けるわけにはいかない」との想いが有りました

幸いエリアの中で「豆腐屋」が10件ありましたので下記の通り、アプローチしていきました

飛込み営業

私は豆腐の移動販売をする前までは、飛込み営業を約25年間やっていました(個人・法人)

ですから、10件の豆腐屋に飛び込めば何とかなるのでは?との甘い期待をしていました

 

ところが・・・

 

豆腐屋は非常に保守的な業界です

 

しかも、法人なら未だしも、ド素人が始める個人経営に卸してくれる豆腐屋は皆無でした。

結論から言うと飛込み営業は10戦全敗に終わったのです

お手紙作戦

私は、営業マン時代に良く「手紙」を書いてアプローチしていました。

いきなり飛び込むのも良いのですが、それでは警戒心が強すぎます。そのような場合は、「手紙」でアプローチを試みて上手く話が進むことも有ったからです

 

しかしながら、豆腐屋は「横の繋がり」が非常に強くて「なんか変な手紙を送ってくる」との噂が直ぐに広まりました。

 

こうなると「手紙」の効果も見込めません

  • 飛込み営業もダメ
  • 手紙作戦もダメ

ここで早くも「豆腐の移動販売」が暗礁に乗り上げたのです

市会議員の紹介

豆腐屋が予想以上に「保守的」だと遅まきながら分かった私は、狙っている豆腐屋との「接点」が無いか?を

徹底的に調べてみました。

 

すると、私が懇意にしている市会議員と、その豆腐屋の社長が近しい関係であることが分かってきたのです。基本的に余り人に依頼するのは好きではないのですが、もう残された道は、市会議員を頼るしか有りませんでした

 

結果。。。

 

その市会議員・豆腐屋社長・私とで面会させて頂き、何とかOKを頂き、ようやく事業開始の目途が立ったのです

豆腐屋との交渉の仕方

市会議員の協力で仕入れることになった豆腐屋は

  • 味はライバルにも負けない
  • 価格も安い
  • 創業110年の老舗
  • 県内のスーパーに卸している

個人事業者の私に、とっては本当にありがたい豆腐屋でした

 

しかしながら、これから移動販売で勝ち抜いていく為には、その仕入れ先にも、こちらの条件を飲んでもらわないといけません。

 

私が条件として提示したのは下記の通りです

  • 発注は週に2回
  • 自宅の冷蔵庫に納品してもらう
  • 月末締め・翌月末払い

 

他にも細かい点は色々ありましたが、大きく上記3点は飲んでもらわないと、この先が苦しくなると考えていました

特に私が厚かましくも主張したのは

自宅の冷蔵庫に納品してもらう

・・・ことです

 

正直、これには市会議員も豆腐屋の社長も呆れていました

 

今思えば、冷や汗の出る条件なのですが、私一人で事業をやるつもりでしたので、豆腐屋まで仕入れに行くことは

時間的なロス(往復2時間)が大きすぎました

 

幸いなことに、私の自宅近くのスーパーに豆腐を卸されていた関係で、何とか厚かましい条件も飲んで頂けました

 

これは、やはり市会議員の紹介だからこそ、の結果です

売れるか、どうか?も全く未知数の移動販売の倉庫に、直接納品してくれる・・・なんてことは普通は考えられないですから。

 

この辺りの苦労はフランチャイズであれば、クリアできる点です

心の底から美味しいと想える豆腐を見つけてから3ヶ月の時間が経過していましたが、こちらの条件の殆どを飲んで頂いての幸運なスタートとなりました

まとめ

今から振り返ると、無謀な計画でした。

マーケティングリサーチの甘さを痛感します。

しかしながら「やる!」と決めたからには、自分を信じて毎日、突き進みました

 

周囲からは色んな反対意見が出ます

「だから、やめとけと言ったやろ!」

 

その意見に、ひるむようでは今後の勝ち目は無いと言えるでしょう。

市会議員が掛けてくれた言葉を座右の銘に、しています

 

壁は乗り越えられる人の前にしか現れない

 

この言葉を肝に命じて、今日も豆腐の移動販売をしています