私は関西の地方都市(人口7万・商圏人口15万)で豆腐の移動販売をしています
50歳の中年が未経験で開業しました。
開業資金が僅か100万円。本来ならば未経験なのでFCへの加盟も考えたのですが、資金不足で断念
自分で独立開業するしか選択肢は有りませんでした。
運にも恵まれましたが初月から黒字を継続しています
今回は他で語られることのない「豆腐の移動販売で稼ぐノウハウ」を暴露していきます
豆腐の移動販売で開業した理由
私が豆腐の移動販売で開業した理由は下記の通りです
- 店舗を構える資金が無かった
- 豆腐の市場規模が5000憶円あるのに競争が緩い
- 一番の課題である「集客」はラッパで何とかなる
まず、店舗を構えるためには、どんな業種を選んでも最低1000万以上の投資金額が必要となります。
私は年齢が50歳でしたので、そこまでのリスクを負えませんでした。
また、資金的にも100万しか無かったので、始めから店舗を構える商売は眼中にありませんでした
今から思えば、これが幸いしたと考えます
店舗を構えて1000万以上の投資を掛けて上手くいけば良いですが、売上が伴わなければ正直50歳の私は人生が
終わってしまいます。
そして、店舗を構える一番のリスクは
「御客様を待つ=反響営業」
で、あることです
私は豆腐の移動販売を開業する前は長年に亘り、飛込み営業をしていました。
正直、精神的に辛い仕事ではありましたが、そこで得た教訓は
御客様は待っていても来ない!
・・・との当たり前の教訓です
店舗を構えた場合は、いくらネットが普及しているとは言え広告宣伝費は毎月、かなりの金額を掛けないとライバル会社には勝てないです
その点、移動販売ならば「エリアの選択」は「自分次第」です
ダメなエリアは、早く見切りをつけて売れるエリアを探していく
飛込み営業で培ったノウハウが思わぬ形で生きてきたのです
豆腐の移動販売は競争が緩い
私が豆腐の移動販売で開業したのは、この業界の競争が緩い!というのも理由です
街の豆腐屋さんは、味も伝統も申し分ないのに潰れていく店舗が多いです。
そんな業界ですから、豆腐屋で移動販売を展開している企業は全国的に見ても非常に少ないのです
競争の激しい業界に敢えて飛び込む必要は全くありません
それよりも競争の緩い業界=誰も興味を示さない業界
・・・の方が勝ち目はあると考えていました
営業日は平日で充分な理由
豆腐の移動販売を始めた当初、わたしは無休で移動販売をしていました
平日・土日祝を問わず朝7:00~夜21:00まで営業
正直、50歳のカラダには堪えました・・・
そして、、、
開業して2ヶ月目に気づいたのです
- 土日祝の御客様
- 夜の御客様
・・・は殆どリピーターに、ならないことに。
ここで、私は完全にターゲットを絞りました
ターゲットは70代の女性
この御客様は失礼な言い方ですが
- お金
- 時間
・・・に余裕があります
- 土日祝
- 夜
の御客様は「共働き世帯」が多く、お金も時間も余裕がありません。
そこで3ヶ月目からはクレームを承知で、
営業時間を平日の9:00~17:00までにしたのです
売上ダウンは必至でしたが、全くの杞憂でした
今では15:00までの売上が全体の80%を占めます
また体力的にも精神的にも非常に楽になりました
良く買って下さる御客様は、こちらの言い分(希望)も聞いてくれます
逆に余り買ってくれない御客様は「自分の都合を主張」してくる傾向が強いのです
「御客様に合わすのではなく自分に合わしてもらう」
この事に気づき、思い切って戦略を変えてからは売上が安定してきました
集客はラッパが8割
個人宅の飛込み営業マンを長年やっていた私が一番、苦労したのは「集客」でした
一番の「壁」はインターホンを突破することなんです
でも、これが今の時代は非常に厳しいのです
ましてや、コロナ以降は詐欺商法も増えてきましたから、御客様を玄関口まで出すのは至難の業なんです
ところが・・・
豆腐の移動販売を始めると
ラッパを鳴らすだけで、御客様が自ら出て来てくれる
これには衝撃を受けました
しかも、お隣の方・知人を呼んで次回は待っていてくれるパターンも非常に多いのです
「新規開拓」は比較的に楽ですから、あとはリピーターを増やすことだけに注力していけば良いのです
豆腐の移動販売の喜び
私が、この仕事を始めて心底、嬉しいのは
御客様が「ありがとう!」と言って下さることなんです
長年、飛込み営業をしてきた私は恥ずかしながら
「売ったら終わり」の営業マンでした
販売商品が高額なこともあり、既存客から電話が掛かってくるたびに「クレームかな?」と重たい気持ちで電話に出たものです
ところが。
豆腐の移動販売は違いました
「待ってたよ」
「いつも来てくれてありがとう」
・・・との声を、御客様から頂けるのです
これは、
- 本当に美味しい豆腐
- 心を込めて接客する
この2つが有れば誰でも出来ます
そこに年齢・経験・資金の豊富さは関係ありません
「豆腐」を売るのでなく「自分」を売る
ことに気づきさえすれば、勝ち残るのは容易な業界とも言えます